コロナ禍でキャンセルが続く中、なす術もなくまたもやお家時間が増えそうです。
そんな中ご近所さんから大量にいただいたミジュン。新鮮なうちに捌いてしまおうとキッチンに立つ。
鱗をとりハラワタを取る単調な作業を繰り返している間、同じように台所で魚を捌く母の姿をふと思い出した。
ドロっとした内臓を指でかきだすと、真っ赤な血が水道水と一緒に流れていく。真っ黒なキラキラした魚の目と目が合うような感覚が子供ながらにグロテスクな怖さを感じつつ、母の横でその作業をずっと眺めていた幼い日の記憶。
子供の頃、理由もなくカエルを殺めることができたのは命の重さがわかっていなかったから。
大人になって何のためらいもなく魚や肉を捌けるようになったのは命の重さがわかったから。
なんて、ちょっと哲学的なことを考えつつ作業を進める自分の姿に故郷の母を重ねてみている。
もう1年以上会ってないけど、田舎の事情上簡単に会いに行けない今。早く自由に堂々と会いに行けるようになりますように。
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